ごあいさつ

  岐阜大学は「『学び、究め、貢献する』地域に根ざした国立大学」を理念として掲げ、地域の要請と期待に応えられるように、地域の様々な団体との連携を密にし、地域の課題解決に資する多様な人材や情報・技術の集まる地域コミュニティの中核的存在としての「地(知)の拠点」となることを目指しています。そして、その中で、豊かな人間性を支える基盤的能力- 考える力(総合的判断力)- 伝える力(コミュニケーション力)- 進める力(自立的行動力)及び専門的能力を総合的に身に付けた人材を社会に送り出すことを目標として掲げております。
 今年度の岐阜大学フェアでは、「学び、究め、貢献する岐阜大学 -進 伝 考-」をテーマとして、各学部、センター、学生の教育、課外活動、高大連携、地域との連携における取り組みについてご紹介いたします。
 今回の特別講演は、日本機械学会や日本経営工学会から学会賞を、日本数学会から出版賞を各々受賞され、「円周率の謎を追う:江戸の天才数学者・関孝和の挑戦」が青少年読書感想文全国コンクールの課題図書になるなど、異色の活躍をされている歴史小説家の 鳴海 風氏 をお迎えして、「江戸時代の数学「和算」の魅力」と題したビジュアル講演を開催します。「対話の場」である「フューチャーセンター」では、地域住民、高校生と大学生、教職員が対話し、地域の課題を解決する試みをいたします。岐阜大学が持つ幅広い教育・地域貢献・国際交流・学生の活動を聴き・見る・話す良い機会となっております。ぜひ、ご参加ください。
 このように、岐阜大学フェアは開会式、特別講演会をかわきりに、模擬講義や学生参加企画など高校生、保護者、一般の皆様に岐阜大学を実感していただける行事が繰り広げられます。
 また、同日開催として、高大連携企画の「宇宙工学講座」の閉講式、その中での和歌山大学宇宙教育研究所所長の秋山演量亮氏の「これからの宇宙開発~君たちが創る世界~」の講演、「ぎふCOC+事業推進コンソーシアム」の学生成果発表会など、様々なイベントを企画しました。
 岐阜大学をより身近なものとして実感していただけるよう、学生・教職員一同、心より皆様をお待ちしておりますので、楽しい一日を岐阜大学でお過ごしください。

平成29年12月吉日

学長 森脇 久隆
理事(学術研究・情報担当) 福士 秀人
岐阜大学フェア実行委員長 佐々木 実