フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。
①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。
・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。
令和6年5月20日(月)に瑞浪市との共同開催で、「まちづくりのための幸せを考える」をテーマにぎふフューチャーセンターを実施しました。参加者は、大学生10人、瑞浪市職員6人の合計16人でした。
瑞浪市は、「幸せ実感都市」を掲げて取り組みを展開しており、今年度の職員政策立案研修の一環として、フューチャーセンターを実施しました。
今回のフューチャーセンターでは、瑞浪市の総合計画に関するレクチャーを受けたうえで、瑞浪市職員、大学生がともに、まちづくりにおける幸せとは何かをテーマに、個人としての幸せ、また幸せを実現するための方法を市民や行政との協働という観点から、議論を行いました。幸せについて、生活面、人間関係、安全、自然、趣味などで感じられることや、幸せになるためにできることとして、人や市役所とのコミュニケーションを大事にする、自然を守る、遊べる交流スペースを作るなどの意見がありました。最後に、瑞浪市の未来ビジョンとして、「聴いて感じて行動する瑞浪市」、「つながり愛のみずなみ市」、「市政と住民が共につくりあげる瑞浪市」が提案されました。
今後、瑞浪市は今回のフューチャーセンターの成果を活かし、新たな政策の立案に向けて取り組まれます。
グループワークの様子 グループワークの成果
講評の様子 参加者全員の集合写真
令和5年11月25日、輪之内町および岐阜大学地域協学センター主催によるぎふフューチャーセンター「ECOしてお得に!始めないともったいない『環境にもやさしい節約テク』」が、輪之内町文化会館において実施されました。
当日は輪之内町民15名、岐阜大学生14名が参加しました。前半は輪之内町がゼロカーボンシティ宣言をするに至った社会的背景について、地域協学センター伊藤浩二助教と輪之内町住民課よりミニレクチャーを行い、脱炭素社会づくりの重要性について理解を深めました。その後、グループごとで生活に身近なECO行動を学ぶことができるボードゲーム「CN2050~脱炭素ボードゲーム」(株式会社丸義モリカワ)を体験しました。
後半はグループごとに周りの人たちに広めたいECO行動を一つ選び、人々が進んで行動を起こしやすくするための、行動科学の知見を活用した働きかけ手法の一つである「ナッジ」(「そっと後押しする」の意味)のアイデアを検討し、最後に全体共有しました。各グループからは、「AIで賢くまかせよう!(エアコン温度)自動設定でCO2減少へ」「冬の暖房これ以上あげないで!北極のクマさん困ります…」など、イラストを交えたユニークで心を動かすナッジが提案されました。
参加者アンケートでは「若者とともに学べて楽しかった」「意外と知られていないけど効果的なエコ活動を知ることができた」「今日家に帰ったら使っていないコンセントを抜きます!」等といった前向きな回答が多くありました。
本企画は、輪之内町が2022年に「カーボンゼロシティ宣言」を採択したことを受け、2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにすることを目標に、町民・事業者・行政が一体となった取組を推進するための事業の一環として行われたものです。岐阜大学は今後も引き続き、町と連携して脱炭素社会の実現に向けた人材育成に取り組んでいきます。
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