フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。
①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。
・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。
2022年12月9日(水)に輪之内町、輪之内中学校との共同開催で、輪之内中学校1年生の計91人が参加し、輪之内町町民センターにてぎふフューチャーセンターを実施しました。
今回のぎふフューチャーセンターは、ゼロカーボンシティを宣言した輪之内町の受託事業(「輪之内町における『ゼロカーボンシティ』推進及び環境人材育成事業」)の一環で、輪之内中学校の生徒たちは、「総合的な学習の時間」で環境やカーボン・ニュートラルなどについて学んだ上でフューチャーセンターに臨みました。
冒頭で輪之内町役場の方から「ゼロカーボンシティ」の実現に向けた町の取組みについてレクチャーがありました。生徒たちは、輪之内町の取組について深く学び、その後、グループワークでゼロカーボンシティ宣言に関わる身近なことを話し合い、さらに自分事としてゼロカーボンを実現するためにできることを議論しました。最後に、地域の将来を担う若者の視点で町の未来ビジョンをグループで描き、共有しました。
担当者の感想(輪之内町立輪之内中学校 教諭)
輪之内中学校の1年生は、総合的な学習の時間にカーボンニュートラルなどの環境課題について学び、自分達ができることを環境アクションとして考え、実行しようとしています。
今回のフューチャーセンターでは、自分達にできる環境活動を自由に模造紙に書き、未来のエコタウン輪之内町を描くことができました。岐阜大学の先生方のご指導のおかげで、子供達が生き生きと学習している様子が印象的でした。
2022年12月11日(日)に輪之内町との共同開催で、岐阜大学生、輪之内町民の計25人が参加し、ぎふフューチャーセンターを実施しました。
今回は、ゼロカーボンシティを宣言した輪之内町において、地域住民に町の取組を深く、自分事として理解してもらうことを目的としました。
最初に、岐阜大学から「輪之内町のゼロカーボンシティを実現するためには?~我慢ではなく、よりよい社会にするための変革」と題してゼロカーボンシティ実現に向けて必要な考え方や視点についてレクチャーがあり、輪之内町から「ゼロカーボンシティの実現に向けて~輪之内町での取り組み~」と題して輪之内町のゼロカーボンシティ宣言の概要や取組みについてレクチャーがありました。その後、学んだ内容を踏まえて、ゼロカーボンシティ宣言と身近なこと、ゼロカーボンシティ宣言の取り組みを進めるために自分たちができること、そして、ゼロカーボンシティとなった輪之内町の将来像を一枚の絵に描くというグループワークを実施しました。発表では、各グループで描いた絵を用いて、フードロス削減、リユース、自然エネルギー、アンモニア発電等を活用した輪之内町の将来像について提案がありました。
今後の展開
12月9日及び11日で提案された内容は、輪之内町における啓発活動に活かされる予定です。
担当者の感想(輪之内町役場住民課環境衛生係)
ゼロカーボンシティとなった町の将来像について、町民や大学生の方々に考えてもらい、多くの提案を共有してもらいました。今回の取組により、ゼロカーボンを自分事として考え、行動するきっかけとなったのではないかと感じています。
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