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フューチャーセンター

 フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。

①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。

・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。

 2015年10月01日   フューチャーセンター通信
フューチャーセンター通信 vol.19
高山市 郡上市 

 

郡上市八幡町で 

市街地の空き地の活用について考える

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郡上市八幡町の中心市街地では、人口減少と高齢化により空き家が増加しています。6月13日、郡上八幡旧庁舎記念館で開催した「郡上市八幡町市街地の空き家の利活用について」(第3回ぎふフューチャーセンター)には、岐阜大学工学部の「初年次セミナー」、「環境デザイン」を受講する学生33人が参加しました。学生たちは市街地を歩いて現地踏査し、市で空き家対策に取り組む郡上市の関係者6人(移住者含む)とともに、空き家の利活用について対話を行いました。学生が事前に研究し、また実際に現地を確認してから、空き家の活用についてどのような方法があるのか意見を出し合ったことで、空き家活用について多くの意見が出されました。その後、これらの意見を学生が持ち帰って再度検討を重ね、様々な空き家利活用を提案できるようまとめることができました。

今後も、引き続き研究を重ねて郡上市において課題となっている空き家対策に貢献できるよう、岐阜大学は地域と連携して取り組みを進めて行きます。

 

各グループからの意見・アイデア

・前線教室(教室として改修した空き家を利用)

・郡上今翔(はばた)かん(空き家をリノベーション)

・郡上八幡で飲食店を開こう(空き家活用)

・¥0プロジェクト(0円で、空き家のリノベーションプロジェクト)

・空き家は財産(空き家でのイベント構想)

・人を呼ぶ空き家(ミニアウトレットタウンづくり)

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がんばっています地域おこし

学生のみなさんが、初めて来た郡上八幡について考え、さまざまなアイディアを出してくださったことにとても感動しました。郡上八幡にはもっと若い力が必要です。これからも郡上八幡に足を運んでほしいなと思います。

 


乗鞍の自然保護と 

地域社会の共存を考える

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岐阜県と長野県にまたがる乗鞍岳は、貴重な自然環境を保全するためマイカーでの入山が規制されています。8月28日は、乗鞍スカイラインの終点である畳平にてフューチャーセンターを開催し、岐阜大学生、山岳ガイド、地域住民、高山市職員の皆さんら36人が参加しました。

まず、岐阜大学地域科学部の三井栄教授による乗鞍スカイラインのEV(電気自動車)乗り入れ実験に関する報告や同学部林琢也准教授による世界遺産・小笠原諸島の事例紹介を行い、参加者で自然保護や観光に関する情報を共有し、その後、「乗鞍の自然を守るために取り組むべきこと」や「乗鞍を活かした観光のあり方」について対話を深めていきました。

各グループからは、「まず地元の人の意識を高める」、「環境教育やガイドの育成を行う」、「周辺地域と連携し宿泊型の観光にする」といった意見が出されました。

今後は、これらの意見を活かした岐阜大学と高山市による研究事業のほかCOC事業の地域志向学プロジェクト研究が進められ、その成果が期待されます。

 

各グループからの意見・アイデア

・乗鞍へ入山するすべての人達に、自然保護についての教育が必要

・自然保護のルールや希少な動植物の看板設置(多言語)

・外来種を持ち込まない対策

・乗鞍は気軽に標高2702mまで入山できる環境にある価値を広くPR

・マイカー規制は今後も継続するべき

・乗鞍の収容能力を把握して入山対応を考える

・山岳ガイドの育成が必要

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多様な意見を聞き、広い視野を

乗鞍に関して学生はいい意味で何も知らないため、斬新な意見が言えたと思います。ゴミ問題について、私は「ゴミ箱の設置を増やすべき」と意見しましたが、他の方の「ゴミは持ち帰るもの」や「景観的な配慮が必要」という意見から解決の難しさを感じました。卒業研究は、他の学生やいろんな職業の方の意見を伺いながら、広い視野を持って進めたいです。

 


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環境ガイド活動の参考に

学生など若い人の目線で、混じりけが無く汚れも無い、利害関係も無い正真正銘の意見を聞く事ができてとても良かったです。そして、行政職員や一般市民など、職種や環境が異なる人達の声を聞く事ができました。その意見は、これからの自然環境ガイドのためにプラスになる事が沢山ありました。今日の出会いは凄く大きな財産になりました。

 


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