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フューチャーセンター

 フューチャーセンター(Future Center)とは、多様な人たちが集まり複雑化したテーマ(課題)について「未来志向」、「未来の価値の創造」といった視点から議論する「対話の場」のことを指します。岐阜大学ではこのような地域との対話を創発するためのフューチャーセンターや多様な人との交流ができる空間を構築・運営し、地域との「協学」を推進します。

①地域との対話を通して地域が直面している複雑・広範化した課題の解決に向けて取り組みます。
②フューチャーセンターを活用し、社会貢献に取り組みます。

・産業への貢献:研究主体から学生・生涯教育を含めた地域課題解決を目指します。
・地域政策への貢献:地域課題を浮き彫りにし、地域と協学しながら解決するという循環を創出します。
・地域教育と文化への貢献:地域をめぐる「学び」の仕組みを作り、地域住民が自らの地域課題に即して行政と協働して解決し得るよう支援します。

 2015年02月15日   フューチャーセンター通信
フューチャーセンター通信 vol.15
岐阜市 

ぎふフューチャーセンターは、大学、地域、自治体がともに地域の課題を探り、未来に向かって新しい価値をつくる対話の場で、岐阜大学の地(知)の拠点整備事業の取組みの一つです。今年度の第11回は、岐阜大学と岐阜市の共同開催で、岐阜大学生、大学教職員、岐阜市職員及び岐阜市民の皆さんが話し合いました(参加人数44名)。

”岐阜らしさ”と暮らす ~文化的景観とは~

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自由な意見を話せる「場」をみんなでつくる

平成27年1月21日(水)に、岐阜大学サテライトキャンパスにて「”岐阜らしさ”と暮らす~文化的景観とは~」をテーマにぎふフューチャーセンターを開催しました。

まず、岐阜市職員による長良川中流域における岐阜の文化的景観の説明と、岐阜大学工学部4年生の堀口翔さんによる当地域における地下水の地域特性の調査発表を行い、参加者のテーマに対する認識を共有しました。そして岐阜大学工学部の出村嘉史准教授の司会進行のもと、6グループに分かれ、「『岐阜らしさ』に何が必要か?」について対話をした後に、文化的景観地区を中心とした「『岐阜らしさ』のためにできること」について意見を出し合いました。その後は、出された意見から「車なしの環境」「人材」「体験」の3つに焦点を当て、各参加者が興味のあるテーマを選んで対話を進め、下記のような具体的に提案しました。

今回のフューチャーセンターで提案した意見・アイデアが、今後の研究や活動に役立つことを期待します。

 

各グループからの意見・アイデア   私たちの提案はコレ!

「車なしの歩く環境を創造する」

・長良川や地下水を活用して金華地区に水路を作り、「水のまち岐阜」をつくる

・「歩くことの日常化」で、歩くことを自慢できる風土づくりをする

「今いる人材を発信、料理する」

・地域の人が地域の店を紹介するようなイベントや街のつながりスタンプラリーを開催する。

・人を発掘する発掘隊と、発掘した人の支援隊を結成する。

「いろいろな岐阜を体験できるようにする」

・子供が自分自身でぎふの魅力を発見するツアーを開催する。

・JD(女子大生)をターゲットにした町家体験プログラムなどを開催する。

     


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長良川中流域における岐阜の文化的景観  

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<特徴>

・現在の町並みには、長良川や金華山と一体となり発展してきた城下町に由来する都市の構造が色濃く残っていること

・そのような町の中で、地域の人々が、長良川や金華山の恵みを受けながら、またいつも川と山を意識しながら、昔ながらの生業・生活を営んでいること

※文化的景観とは、日々の生活に根ざした身近な景観であり、特に重要なものを「重要文化的景観」として国が選定する。


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 参加してみると、また参加したくなる

愛知県在住のため、今回のテーマはあまり関係がないかとも思いながら参加しました。しかし、いざ話してみると、今回の対象地域を通じて自分の住む地域の課題にも関心がわいてきました。 今までは、このような場に参加するタイプではなく、話が上手になればよいぐらいの意識で参加しました。しかし、参加してみると、おもしろいです。例えば、大人と話すと面白い情報が入ってきます。そして、自分の話の幅も広がります。こうした機会があれば、また参加してみようという気持ちになりました。

 


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 自分も当事者だという気持ちで関わる方が絶対楽しい

シーズンオフのためこうした話し合いに初めて参加することができました。鵜飼船頭(屋号:マルイチ)としてこの街をお客さんに伝えていく立場ということもあり、自分が住んでいる町をもっと知ることができることを期待して参加しました。

景観とは、美しい風景ではなく、そこに住む人々がつくりだしたものであるとの考えが印象的でした。長良川は、奥美濃(上流部)の材を運んだ道であり、海からのぼる鮎にとっての道です。流通全体の繋がりが生んだ景観地区なので、今後もその「繋がり」を意識した展開を期待したいです。

 

 


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 他人の意見を否定しないとうコンセプトがすごくいい

一般の人や学生を交えての対話の場ということもあり、ドキドキしながら参加しました。他人の意見を否定しないという前提があったので、気楽に、思い切って意見が言えてよかったです。また、岐阜市職員として机に座って仕事をしているだけでは聞けない意見が聞けておもしろかったです。例えば、市役所を岐阜城にするなどの意見は斬新でした。フューチャーセンターでは、様々な人が参加していたため、とても楽しかったです。また、この対話を通じて、人の意見を聞く、意見をまとめるなど勉強になりました。

 


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